150年後のラブレター
「べ、別に元カレなんて居な・・・・」
言いかけた瞬間、睦月の頭には当たり前のように沖田総司が浮かんだ。
複雑ななんとも言えない気持ちが睦月の心を支配する。
「え、睦月さん誰とも付き合ったことないんですか?」
「んー?そういうわけじゃあなさそうけどね?」
莉奈が見破ったような表情で顔を覗き込んでくる。
それを避け、またそっぽを向くが、懲りずに二人は近づく。
「元カレっていうか・・・・付き合ってた・・・・のかな?あれって」
やっと話し出したとみるみる二人に笑顔が宿る。
「おっこれは何か意味有り気な台詞っ」
「睦月さん深い恋愛してきたんですね!?」
「え!?いっ・・・や、別に・・・・・」
「どんな感じだったんです!?」
逃げ腰になるも、七海はそうはさせまいと隙を与えさせなかった。