150年後のラブレター



「べ、別に元カレなんて居な・・・・」



言いかけた瞬間、睦月の頭には当たり前のように沖田総司が浮かんだ。



複雑ななんとも言えない気持ちが睦月の心を支配する。



「え、睦月さん誰とも付き合ったことないんですか?」



「んー?そういうわけじゃあなさそうけどね?」



莉奈が見破ったような表情で顔を覗き込んでくる。



それを避け、またそっぽを向くが、懲りずに二人は近づく。




「元カレっていうか・・・・付き合ってた・・・・のかな?あれって」




やっと話し出したとみるみる二人に笑顔が宿る。



「おっこれは何か意味有り気な台詞っ」



「睦月さん深い恋愛してきたんですね!?」




「え!?いっ・・・や、別に・・・・・」



「どんな感じだったんです!?」



逃げ腰になるも、七海はそうはさせまいと隙を与えさせなかった。





< 5 / 26 >

この作品をシェア

pagetop