Tea Party!
予想外の声(鳴き声?)。
驚いて振り向くと、なんともまあ薄茶色の毛並みがよろしくて、首もとに可愛らしい鈴とリボンがついた小さな瞳が麗しい愛玩動物が。


「なんやねん猫か…。
勘弁してよー…、動物じゃ何の解決もならんてほんま…」

漸く出会えたのが猫だなんて、とまた落ち込む。
それとなく触れようと指を伸ばすがその猫はするりと手と手の間をすり抜けるように優美に歩きだす。
まるで"わたしに触るな"と言いたげに。

「…けっ。可愛げのない猫やなー…」

< 8 / 9 >

この作品をシェア

pagetop