THE FIRST STEP
帰り道でさえいつも話題を振るのは私。
相槌しかうたない彼から話題を膨らませるのも私。
そんな毎日に息が詰まった。
私といてもつまらないんじゃないのだろうか。
本当は私のことを好きなんて、幻だったのではないのだろうか。
学校では毎日のように男子にネタにされた。
藤田とキスしたのか。セックスしたのか。
日に日に過激になる冷やかしに泣きそうだった。
そして私たちの関係は自然消滅した。
そんな中二の冬。