THE FIRST STEP
RESTART
翌日の目覚めは最悪だった。
学校に行きたくない。
一瞬休むことも考えたが、なんだか逃げたように周りに思われそうでやめた。
なるべくゆっくり朝ごはんを食べ
いつもより丁寧に髪をブローする。
そんなことをして時間を引き延ばしたって
結局は同じことなのに。
いつもよりゆっくり歩こう。
「いってきます」
今日は格段とローファーが重く感じた。