THE FIRST STEP



途中会話がぎこちなくなりながらも
彼は家まで送ってくれた。



「また明日」



毎日交わしているかのような自然さで
言われた言葉にどうしようもなく胸が痛んだ。


「うん、ばいばい」


私も自然に言えていただろうか。
そうだったらいい。






久しぶりに隣を歩いた彼は少し背が伸びていた。
たったそれだけなのに別人のように思えてしまった。




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