THE FIRST STEP
RUMOR
翌日。
学校に行くといつもより騒がしかった。
げた箱で靴を履き替えていると
背中に視線を感じた。
振り向くと女の子たち数人がこっちを見て
こそこそと何か話していた。
なに?
不躾な視線にびくびくとしてしまう。
彼女たちは私には声をかけず無言で立ち去る。
なに、何なの?
あの子たちは友達でもなければ
クラスメートでもない。
あんな態度をとられるようなことをした覚えがなかった。