バイバイまたね
図書館は、日曜日と言うだけあって、以外と混んでいた。

勉強にいそしむ学生、絵本を手に取り走り回る子供たち。

本を手に取り眺めている、大人たち。

一ヶ所に色んな人たちが集まっている。

ここには色んな顔がある。

「…ねぇ、聞いてる?」

「えっ?」

「なに物思いにふけってるのよ。似合わないんだけど。」

「うっせーよ。早く勉強しろよ。ったく。」

「はいはい。」

優衣は、近くにあった椅子に座ると、ノートと教科書を広げた。

以外とちゃんとしてんだ。

俺は横に座って、適当に持ってきた漫画や、小説を読み始める。

でもやっぱり、見ちゃうんだよなー…優衣の顔。

目が合うと彼女は、眉間にシワを寄せ、『何?』という顔でこちらをにらむ。

あぁ…ラブホに行きてぇ。

って何言ってんだ俺は。

先輩の生き霊でも取りついたか?
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