バイバイまたね
said yuya


優衣ちゃんが死んでから、宏介はおかしくなっていた。

俺は、あいつが自殺でもするんじゃないかと、毎日不安だった。

学校帰りに、あいつの家に寄り顔を見ると安心する。

今日もいつも通りに、寄る予定だった。

けれど、なんだか嫌な予感がする。

今日に限ってなんなんだ?

やけに屋上が気になる。

俺はいてもたってもいられず、昼休みに屋上へ向かうことにした。

教室からでて、すぐに舞子の背中を見つけた。

「舞子!!」

俺は、舞子を呼び止め、一緒に屋上へ向かった。

扉を開けると、宏介が柵をよじ登ろうとしている。

俺はすぐさま、舞子と二人で宏介を引きずり下ろした。

「離せよぉ…離せ!優衣に会えないなら死んでやる。」

幸いにも、衰弱している宏介は、それほど体力がなく、すぐに下ろせた。

舞子が何か言おうとする前に、俺は、宏介を殴っていた。
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