バイバイまたね
色んなお店を見て廻る私と宏介。

「何食べようかな〜?」

「お前食うことばっかりじゃねぇか。」

「だってお腹空いたんだもん。あぁ〜ケーキ食べた〜い。
空腹に、ケーキ見せるのは、拷問だよ〜。」

そう、私たちのクラスは、カフェをやっていた。

大量のケーキや、クッキーを見ていると、お腹は、虚しくもなり続ける。

「ったく仕方ねぇなぁ。」

宏介は、小さく舌打ちすると、スタスタと、歩き出した。

「待ってよ。」

私は、小走りで宏介をおう。

「いらっしゃ…ってあんたら、何やってんの?」

舞子が私たちに声をかける。

「こいつがケーキケーキうっせぇから、」

宏介は、言いながら、空いた席に座る。

普段は、勉強をするためだけの机も、テーブルクロスをかけるだけで、こんなにもお洒落になるんだ。

「なに食うんだよ?」

机をじっと見ていた私に、宏介が声をかける。

「う〜ん…。」

私は迷いながらも、チーズケーキと、苺のケーキ、それからアップルパイにミルクティーを頼んだ。
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