クリスマス恋語
「ち…っ。んだよ空っぽじゃねぇか!」
「使えねーなオイ!!」
ドガガッ。
ベンチから倒れた僕に唾を吐き捨てお腹に蹴りが入れられる。
痛い…。
痛い…っ!
自然に涙がこぼれ落ちるくらい、痛い…!!
けど、君の方がもっと、ずっと痛かったんだよね…。
そんな痛みを分かち合うことすらできなくて…っ。
なんて僕は狡くて弱い人間なんだろう…。
このくらいで泣いて、誰がに助けを請うなんて…!!
こんな僕を助けてくれる人なんているはずないのに…。