クリスマス恋語
No.1 rain

12月の冷たい雨がしきりに僕を叩く。






今年のクリスマスはホワイトクリスマスではなく雨になりそうだと天気予報で言っていた。











―「ねぇ!大会が終わったらさ、このクリスマスツリーを見に行こうよ!!スッゴく綺麗なんだって!!それにね、そのツリーにはステキなジンクスがあるの!!」―










その言葉が今でも僕の頭から離れない。







もう2年も経つのに…。






約束を守れなかったくせに、どうして僕は今でもクリスマスになるとこのツリーの元を訪れるのだろう。









もしかしたら彼女に会えるかもしれないから…?







バカバカしい。






そんなことあるわけがない。







彼女の未来を壊したのは紛れも無く僕じゃないか。






そんな彼女と向き合うのが怖くて逃げ出したのも僕じゃないか。








それなのに僕はまだ、期待、しているのか…―!?

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