クリスマス恋語
「そ、そうだよね。ごめん。でも体育館どこも空いてなくて…」
「じゃあ人の少ない特別教室棟の廊下使うとかあるでしょ」
あ、そうか…。
わざわざ外走らなくてもそういう場所を使えばよかったのか…。
はぁ。
僕ってホント機転が利かない奴だ。
「とりあえずシャワー浴びてきた方がいいんじゃない?」
「うん。そうする…」
夏南と生徒玄関で別れ僕は泥を洗い流すため、部活棟にあるシャワールームへ向かった。
シャワーの音に負けないくらい外はまだドシャ降りの雨が降っていた。
今日は一日止まないのかな…。
そんなことを思いながらシャワールームを出て部室へ向かうとそこで夏南が待っていた。