クリスマス恋語
No.4 collapse
けど、恋人同士になったとはいえ、僕たちの関係はあまり変わらなかった。
秋の大会もあったせいか、いつもと同じように朝練をし、昼ご飯を食べ、部活に精を出し、じゃれあってふざけ合ながら一緒に帰るそんな日々。
変わらない日常だけど、僕は夏南と一緒にいられるだけで幸せだった。
そんな秋の大会も間近になった放課後。
「ねぇ桂樹!大会が終わったらさ、このイルミネーション見に行こうよ!!」
「イルミネーション?」
夏南が僕に差し出したのは一冊の雑誌。
それにはクリスマスイルミネーション特集が組まれていた。