クリスマス恋語
No.6 present for
「あれ、柏木もう帰んの?朝飯食べていけば?」
翌朝6時過ぎ。
僕は早目に起きて布団を畳んでいたらランニング終わりなのか、ジャージを着た守風さんが道場の玄関から入ってきた。
「はい。そこまで迷惑はかけられませんから。それにもう始発は出てる時間だし」
「迷惑ねぇ…」
「僕の服もわざわざ洗濯してもらって…。何から何まで本当にありがとうございました」
深々と頭を下げる。
本当に守風さんにはお世話になった。
たった一日だけど。
見ず知らずの僕を助けてくれたし、僕の話だって聞いてくれた。
最後まで厳しかったけど、行動は何よりも優しかった。