クリスマス恋語
ホントどうしようもない。
未練たらしくて。
夏南の全てを奪ったのは僕だっていうのに。
そんな僕が夏南に好きだなんて言えるはずもないのに。
心はずっと夏南を求めてる。
夏南が愛しくて愛しくて、どうしようもなく会いたくなる。
会いに行けるはずもないのに。
僕は罰を受けるべきなのに。
夏南から走ることを奪った。
なら僕も同じ痛みを味わわなければいけない。
なのにどうして…。
なんで僕は、僕の足は、今でも走り続けているんだろう――。