クリスマス恋語
胸が熱い。
彼女たちの歌に触発されて、僕の中の想いが込み上げてくる。
捨てきれられなかった夏南への想い。
夏南の元を去ったのは僕なのに。
離れることを、逃げることを選んだのは僕の方なのに。
どうして…。
二人が歌い上げる度に強く思う。
夏南に会いたい。
会って彼女の温もりに触れたい。
そんな気持ちに蓋をしたのは僕自身なのに…!
どうして今さらこんなにも想いが込み上げてくるんだ…!?
彼女の未来を壊した僕が、会いに行けるはずない…!
それなのに…――!!