クリスマス恋語
―「恋人の未来を自分が奪った?そう自分が思ってるならそうなんだろうさ」―
―「自分を変えんのは自分よ」―
変える…。
そう、僕が思っているなら…。
僕は夏南の未来を壊したと思ってる。
だけど、夏南は…?
夏南は僕のことをどう思ってるんだろう…?
怒ってるのかな?
憎んでるのかな?
いや、でもそれこそ今さらだ。
だって僕は彼女の気持ちを聞くのが怖くて逃げ出した。
聞けるはずない。
彼女の気持ちなんて僕には――。
そんなためらいの気持ちも霞むほどに。
二人の歌声は僕の心を押していく。
戸惑いも罪悪感も全て押し退けて、夏南への想いが溢れ出す。
会いたい。
今すぐ君に会いたい。
この気持ちを伝えたい――!