クリスマス恋語

すごいな…。





あんな風に自分の意見を軽々と伝えることができて…。






意志がしっかりしてるというか…。







そういうとこ彼女にそっくりだ。








そう思いながら僕はまたツリーに見入っていた。










気がついたら雨音がしなくなって、イルミネーションの光も消え去っていた。







うわ…。



ボーッとしすぎた。





もう時刻は11時を回ってる。






身体もキンキンに冷えきっていた。






終電、間に合うかな…。








てかこの傘どうしよう。





あの子に帰すべきだよね。






でもどこに住んでるかはおろか、名前さえ聞いてない。










はぁ…。



僕ってホントだめだな――。

< 6 / 78 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop