クリスマス恋語
「夏南…。本当に、本当にごめんなさい…」
「許さないんだから絶対っ!
…だから、あなたの未来を私にちょうだい。私の未来を勝手に諦めた罰よ」
もう二度と、私のそばを離れないで――。
僕が掴んでいた手を握り返しながら夏南は僕に願う。
「…そばに…いていいのか…?」
「当たり前じゃない!じゃなきゃこんなこと言わないっ!」
君を一番傷つけたのは僕だ。
それなのに、こんな僕に、君がそばにいてほしいと願うのなら。
その願いを僕が叶えよう。
君の願いは僕にしか叶えられない。
サンタにはムリな話だろうから。
この聖なる夜、光り輝くツリーの元で誓おう。
「約束する。もうこの手は絶対に離さない」
僕の未来を君に捧げるよ。
言葉と共に永遠を誓う甘いキスを君に贈る――。