その仮面、剥がさせていただきます!

しまった……

リクと話してみてリクの考えてることが益々分からなくなってしまった。


あの後リクはもう一つ付け加えた。


「一週間後のこの時間に返事を聞かせてもらうから」


じっくりと考えていいって言ったのはどこの誰だ?




すっかりリクに主導権を握られてしまってる。


けれどあたしはそれに従うしかなかった。


明日はリクに何を質問しよう……

考えながらリクの隣で眠りについた。




授業中。

リクの唇が触れたおでこに手を当てて思った。

そういえば、あたしが倒れて寝たふりをしてた時に感じた感触と似てた?

あの時リクはあたしのことを心配して来てくれたんだよね。

友達だからって心配はするだろうけど、あの時にリクがあたしのおでこにキスをしてたとしたら……


確信はないけどそういうことだよね。




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