その仮面、剥がさせていただきます!

いったい誰があたしを閉じ込めたのか?

頭の中に奈緒子の顔が浮かんだ。


ううん。違う。

奈緒子は絶対にそんなことはしない。


第一リクが原因だって断定はできないし。


誰かと間違えて閉じ込めてしまった可能性だってある。


うんうん。と自分を納得させるとリクの部屋の扉を開けた。




「今日の質問は何?」


眠る前にリクに聞かれて内心焦った。


色んなことがあって考えてなかったこともあるけど、リクに聞きたいことは一つしかない。


ーーーーあたしのこと好き?


「質問は……」


その一言だけだけでいいのにあたしはやっぱり言えない。



「リツ?」

「質問はいいや。心配しなくてもちゃんと考えるから」



リクがあたしのことをどう想っていたとしても問題はあたしがどうしたいか。


結局はそこにたどり着く。






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