その仮面、剥がさせていただきます!

「リクのことよく分かってるんだったら、どうしてあたしと付き合いたいのかってことももちろん分かるよね?」

自称恋愛達人とやらの解説を承ろうじゃないの。


「それは……」


拓にぃは考え込むように間を置いてからあたしを上から下から何度も見ていた。


「童顔の割に胸がでかいとこ?いてっ」


あたしの手は拓にぃの頭をはたいていた。




結局リクの気持ちはリクにしか分からないってことだ。





隣のリクんちで晩御飯の用意をするリクの後姿を眺めていたら拓にぃの言葉を思い出す。




簡単だろ―――



そう。本当は単純で難しいことなんかじゃない。






あたしはリクのことが大好きなのだから。


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