その仮面、剥がさせていただきます!

リクの背中温かい……


「俺へのお触り禁止だって言わなかった?」


リクのムードの無い言葉で我に返る。


あたし。今、リクに最大の勇気を振り絞って愛の告白したよね?



「そ、そんなこと言ってたっけ?」


「それに、リツからの返事は明日じゃなかった?」


「リク細かい」


そして無神経だ。


あたしがリクの後ろで今どれだけ恥ずかしい思いをしているのか全く分かっていない。



「あ。OKってことだよね?」


「う……うん」


淡々と話すリクに不信感さえ生まれてくる。


「そっか……」


リクのお腹のところにあったあたしの手が外れるとリクの体がこっちを向いた。


一歩下がって見上げるとリクの綺麗な瞳が少しだけ潤んでるような気がした。


まさか……ね。


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