その仮面、剥がさせていただきます!
「それじゃ。お触り禁止は解除だね」
でもすぐに意地悪そうな顔に変わる。
そのリクの表情も綺麗な顔をしていて見惚れてしまいそうになってしまう。
いかん。いかん。
顔を逸らすとリクの冷たい手があたしの両手に触れるとリクの脇腹を掴ませた。
「え……何?」
動揺するあたしの後ろ頭にリクの手が回り、リクの胸に引き寄せられても胸の中の感触を確かめる間も与えられずにおでこにキスをされる。
そして今度はリクの唇があたしの目の下に振れた。
驚いて顔を上げると、唇に軽く触れるだけのキスをされる。
「解禁……だね」
リクの言った意味も分からず呆然としていると、またリクの顔が近づいてきた。
「ん……」
だんだんとリクの唇の動きが激しくなっていく。
堪らずあたしの手はリクの胸を押し戻した。