その仮面、剥がさせていただきます!


のぼせるまでお風呂に入ってたからフラフラになりながらリビングのソファに座った。


今部屋に入るのは危険すぎる。


今日はリクが先にお風呂に入っていて、ここにいないってことは部屋にいるってことだから……



リクが寝るまでここで待機!



リクが眠った頃を見計らって部屋に行くのが一番安全だと思われる。うんうん。




テレビを付けてソファでゴロゴロ。ミルクティを作って飲んではまたソファでゴロゴロ。


時計を見ると0時を少し過ぎたところだった。


流石にもう寝てるだろうと音を立てないよう細心の注意を払って部屋のドアを開けてみた。



部屋の電気が消えていてホッと胸を撫で下ろす。


が、しかし。ここで気を緩めたらいけない。


一歩一歩慎重にベッドに向かって進んでいく。


布団をめくる音にも要注意だ。


ベッドが揺れないようにゆっくりとベッドの上にあがるのも忘れちゃいけない。


寝転んで温かい布団に包まれた時、やっと緊張が解けた。


ふう……


寝るのも一苦労。


いつものように抱き枕に抱きつくと後ろから声がした。



「ご苦労さん」



アレ?気付いてた?


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