その仮面、剥がさせていただきます!
「あたしのことを心配してくれなくても」
「べ、別にお前の事を心配して忠告わけじゃねえし」
照れるように横を向いた春樹に面白がってあたしは追い打ちをかけた。
「あたしのことより、自分の彼女の心配しなよ」
どうだ!と言わんばかりに意地悪そうにそう言ってやった。
あんなにリクにべったりだったら彼女なんているわけがない。その影すら見えないから絶対に間違いはないどろうとそう高を括っていたのに……
「そうだな。余計なお世話だな」
って……?
彼女いるのか?
春樹に彼女がいようがいまいがあたしには関係ない。
まあ。ちょっと意外だけど。