その仮面、剥がさせていただきます!
放課後もリクに会えないままあたしは準備室で浩太と一緒に作業に勤しんでいた。
床に積み重なっていた段ボールも残り少なくなっている。
「後三日ってとこじゃない?」
これまでの経験からそう予想できる。
あと少しでやっとこの雑用地獄から解放されると思うと自然と手を動かすスピードも速まった。
浩太だって部活に集中できるから嬉しいに決まっている。
「後三日か……上原さんとこうやって二人になることももうないのかな」
プリントを綴じ終わったファイルを棚に入れながら浩太は呟いた。
浩太と同じ空間にいて、最初こそ警戒していたけど真面目に作業だけしている姿を見てこれまでのことをすっかりと忘れていた。
そうだった。
浩太ってストーカーだったんだ。