その仮面、剥がさせていただきます!


あたしが乗っている車がちょうどリク達の横を通り過ぎた。


「リク……なんで?」


見た光景が信じられずに呆然としていた。


「上原。大丈夫か?」


「センセーもさっきの見ました?リクじゃなかったですよね?」


「先生は……運転してるからよく分からなかったな」




それじゃあたしの見間違いかもしれない。


そうであってほしいって願っていた。



「ここで降ろしてもらえますか」


「上原。まさかとは思うが確かめに行くとか言わないだろうな」


「いけませんか」



昨日なったばかりの彼女とはいえ彼氏が浮気をしているかもしれないってなったらそりゃ確かめるでしょ。



「もし海道だったらどうするんだ?」


「それは……」


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