その仮面、剥がさせていただきます!
リクがそう言うんだから本当に何でもないのだろう……


って素直に納得なんかできるかってんだ。


でもね。


リクの事を誤解したこともあるし。


あんな思いはもうしたくないんだよね。


もうネットカフェで一人で泣くのはイヤ。




きちんと話しをするって決意したことも尻込みしてる自分。



色んな想いが入り混じったあたしの心の中は複雑で、リクを疑っている自分がすごく嫌だった。





リクを見かけたことをそれとなく言ってみようか。


案外笑いながらその時のことを話してくれるかも。



「リク。あのね」



話しを切り出そうとした時、リクのケータイの着信音が鳴った。


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