その仮面、剥がさせていただきます!
リクの発言にギクリと身体が硬直する。
どうして『高校生の女の子』って知ってるのよ?もしかして、あたしが入ってくとこ見られてた?
「へ、へ~そうなんだ?」
まだバレタとは決まっていない。あれはあたしじゃないのよ、って誤魔化すつもりだった。
「隣の子も一人暮らしなんだって」
「どうして一人暮らしだって分かるの?」
思わず聞いてしまう。
引っ越しの荷物を見ただけなら、あの量でとても一人暮らしだとは思わない。
やっぱり、見られていたんだろうか?
「『恵理子さん』って、あ。その子のお母さんなんだけど、恵理子さんが挨拶に来てくれて言ってたから」
って、またまたお母ちゃんかいっ。
「で、それがどうしたの?」
これはもう恐る恐る聞く。
「娘のことを頼みますって言われたんだけど、やっぱりそれはまずいよね。リツはイヤだよね」
「…………」
誰にでもあたしのことを託して行くのはやめてほしいです……
いつの間にリクのところに行ったのやら。
「頼まれた以上、何もしないわけにはいかないけど。お隣に行く時には、リツも一緒に……」
「イヤ!」
「え?」
「絶対に行かないで!!」
あたしはリクの両腕を掴み揺さぶった。
そんなことしたら、それがあたしだってバレるじゃない!!
リクに『キモイ勘違い女』なんて思われたくない!!
「リツがそう言うなら……」
「そうだよ。他の女の子のとこに行くなんて考えられない。リクはあたしと付き合ってるんだから」
正当な理由はそうじゃないけど、こう言えばリクは隣のことも気にしなくなるだろうって思った。
「リツ。それってヤキモチ……だよね」
「ヤキモチ!?」
自分が自分に嫉妬してどうする……
リクはあたしの事情を知らないから、そう思うのも分かるけど。
はあ……
なんだか疲れる。
外を見ると地上まではまだ遠い。
どうして『高校生の女の子』って知ってるのよ?もしかして、あたしが入ってくとこ見られてた?
「へ、へ~そうなんだ?」
まだバレタとは決まっていない。あれはあたしじゃないのよ、って誤魔化すつもりだった。
「隣の子も一人暮らしなんだって」
「どうして一人暮らしだって分かるの?」
思わず聞いてしまう。
引っ越しの荷物を見ただけなら、あの量でとても一人暮らしだとは思わない。
やっぱり、見られていたんだろうか?
「『恵理子さん』って、あ。その子のお母さんなんだけど、恵理子さんが挨拶に来てくれて言ってたから」
って、またまたお母ちゃんかいっ。
「で、それがどうしたの?」
これはもう恐る恐る聞く。
「娘のことを頼みますって言われたんだけど、やっぱりそれはまずいよね。リツはイヤだよね」
「…………」
誰にでもあたしのことを託して行くのはやめてほしいです……
いつの間にリクのところに行ったのやら。
「頼まれた以上、何もしないわけにはいかないけど。お隣に行く時には、リツも一緒に……」
「イヤ!」
「え?」
「絶対に行かないで!!」
あたしはリクの両腕を掴み揺さぶった。
そんなことしたら、それがあたしだってバレるじゃない!!
リクに『キモイ勘違い女』なんて思われたくない!!
「リツがそう言うなら……」
「そうだよ。他の女の子のとこに行くなんて考えられない。リクはあたしと付き合ってるんだから」
正当な理由はそうじゃないけど、こう言えばリクは隣のことも気にしなくなるだろうって思った。
「リツ。それってヤキモチ……だよね」
「ヤキモチ!?」
自分が自分に嫉妬してどうする……
リクはあたしの事情を知らないから、そう思うのも分かるけど。
はあ……
なんだか疲れる。
外を見ると地上まではまだ遠い。