その仮面、剥がさせていただきます!
リクの唇があと数センチで触れようとしていた時、あたしはリクの胸を押して突き飛ばした。
「そんなの嫌……」
イヤだイヤだ……嫌……
リクにキスをされるのが嫌なわけじゃない。
嫌なのは、リクの気持ちがあたしにないから。
リクはきっとこう思ってる。
デートで遊園地って言ったら観覧車。観覧車って言ったら、頂上でキス……
あたしじゃなくても、付き合った他の子でもきっと同じ。
上原律子っていうあたしが好きでそうするんじゃない。
リクは付き合っているから、そうすることが当然なんだって思ってる。
「やっぱり、頂上じゃないからイヤだよね」
ほら……ね。
あたしがどう思っていようとこの人には関係ないんだ。
―――陸人は誰にも好きとは言わない。そっちがいくら好きでも、陸人に気持ちは無いってことだ。
―――お前が辛くなるだけだ。
春樹の言葉の意味が分かった気がした。
「そんなの嫌……」
イヤだイヤだ……嫌……
リクにキスをされるのが嫌なわけじゃない。
嫌なのは、リクの気持ちがあたしにないから。
リクはきっとこう思ってる。
デートで遊園地って言ったら観覧車。観覧車って言ったら、頂上でキス……
あたしじゃなくても、付き合った他の子でもきっと同じ。
上原律子っていうあたしが好きでそうするんじゃない。
リクは付き合っているから、そうすることが当然なんだって思ってる。
「やっぱり、頂上じゃないからイヤだよね」
ほら……ね。
あたしがどう思っていようとこの人には関係ないんだ。
―――陸人は誰にも好きとは言わない。そっちがいくら好きでも、陸人に気持ちは無いってことだ。
―――お前が辛くなるだけだ。
春樹の言葉の意味が分かった気がした。