その仮面、剥がさせていただきます!
ゲッソリとした顔を見て哀れに思ったのか、拓にぃは自分が買ってきたおにぎりを二つ分けてくれた。
「ん~美味しい」
「お前に一人暮らしは高っかいハードルだな」
「それ。お母ちゃんに言ってよ。こんな娘を放ったらかしに出来るお母ちゃんってどうかしてるって思わない?」
拓にぃは呆れた顔で金髪の髪をかき上げた。
「お前の方がどうかしてる……」
拓にぃに会うのは何年振りだろう。会う度に髪の色や髪型が違う気がする。
「何。そのピアス」
「オッシャレだろ?お前だってなんだその髪……顔だってすっぴんだし、全然色気ねえのな。もう高3だろ?イトコがこんなのあり得ねぇんだけど」
「余計なお世話!」
食べ終わったおにぎりの袋をごみ箱に捨てに行くと、拓にぃはキッチンの椅子を移動させ、そこに座るように指示してきた。
「あたし、部屋の片づけしなきゃいけないんだけど」
「ああ。それ?もうオレ様が適当に片してやったぞ」
拓にぃの言う適当とは、本当に適当なのだろう。
あたしの部屋いったいどうなってるの?
心配で見に行こうとするあたしを強引に椅子に座らせる。
「これから、律子の改造計画を行う」
「絶対いやだってば」
「大人しくしろ!」
そう言って、拓にぃは握っているハサミをあたしの顔の前で開閉する。
どうやら、大人しくしていないとこのハサミでグサリと刺すぞと脅しているようだ。
「改造って……」
「まずはこのヘアスタイルからだな」
拓にぃがヘアメイクアーティスト?っていう仕事をしているって聞いてたけど……
「あたしを実験台にしないでよ!」
ベートーベンみたいな頭になったらどうしてくれるのよ!
「実験台とは心外だ。オレ様の腕を知らないな?」
「そんなの知ったこっちゃないわよ!」
拓にぃならあり得るから恐ろしい……
「まあ。まあ。オレを信用しろって」
そう言いながら、あたしをロープで椅子に縛り付けてる拓にぃ。
「どこをどうやったら信用できんのよ!!」
「ん~美味しい」
「お前に一人暮らしは高っかいハードルだな」
「それ。お母ちゃんに言ってよ。こんな娘を放ったらかしに出来るお母ちゃんってどうかしてるって思わない?」
拓にぃは呆れた顔で金髪の髪をかき上げた。
「お前の方がどうかしてる……」
拓にぃに会うのは何年振りだろう。会う度に髪の色や髪型が違う気がする。
「何。そのピアス」
「オッシャレだろ?お前だってなんだその髪……顔だってすっぴんだし、全然色気ねえのな。もう高3だろ?イトコがこんなのあり得ねぇんだけど」
「余計なお世話!」
食べ終わったおにぎりの袋をごみ箱に捨てに行くと、拓にぃはキッチンの椅子を移動させ、そこに座るように指示してきた。
「あたし、部屋の片づけしなきゃいけないんだけど」
「ああ。それ?もうオレ様が適当に片してやったぞ」
拓にぃの言う適当とは、本当に適当なのだろう。
あたしの部屋いったいどうなってるの?
心配で見に行こうとするあたしを強引に椅子に座らせる。
「これから、律子の改造計画を行う」
「絶対いやだってば」
「大人しくしろ!」
そう言って、拓にぃは握っているハサミをあたしの顔の前で開閉する。
どうやら、大人しくしていないとこのハサミでグサリと刺すぞと脅しているようだ。
「改造って……」
「まずはこのヘアスタイルからだな」
拓にぃがヘアメイクアーティスト?っていう仕事をしているって聞いてたけど……
「あたしを実験台にしないでよ!」
ベートーベンみたいな頭になったらどうしてくれるのよ!
「実験台とは心外だ。オレ様の腕を知らないな?」
「そんなの知ったこっちゃないわよ!」
拓にぃならあり得るから恐ろしい……
「まあ。まあ。オレを信用しろって」
そう言いながら、あたしをロープで椅子に縛り付けてる拓にぃ。
「どこをどうやったら信用できんのよ!!」