その仮面、剥がさせていただきます!
リクがあたしのことを好き!?
「それはないよ……」
リクの言動から感じるのは、女の子に対する優しさであってそれはあたしに対してじゃないってこと。
「律子がそう思うんなら、それじゃ陸人が怒った原因は一つしか残らない」
「な、なに?」
「それはだな。陸人は春樹が好きってことだ」
は?なにそれ!
「お前にキスをした春樹が許せなくて殴った。どうして俺じゃなく律子にキスをする?って考えて衝動的に春樹に手が出た。これなら納得がいく」
あのね……
どうしてそんなぶっ飛んだ思考に走る?
でも……
「それが本当だったら、春樹とリクが相思相愛ってことになる?」
「そういうことだな。お前も恋敵が男ってなんかデンジャラスだな」
面白そうにそうぬかした拓にぃはまたニタニタと笑ってビール缶を口につけた。
そんなことはないって言い切りたいけど……
確かに怪しいとこはある。
リクはあたしと春樹の仲を羨ましがることを言っていた。
あれはあたしに対しての嫉妬だったと考えてもおかしくない……
それに、春樹のこと必死で庇ってたし。
拓にぃが言ったように自分に振り向かない春樹に怒ってあたしを連れ出し、あたしと春樹の仲を疑ったリクはこれ以上あたしを春樹に近づかせないために自分の部屋に連れて行った……
そうとも考えられる。
あたし、そんなこと思いもせずにリクに友達になってって言っちゃったよ……
「えらいこっちゃ……」
「まっ頑張れ」
ビールを飲み干した拓にぃはゴロンとその場に横になった。
余裕をかましてテレビを見ながら大笑いしている後ろで青ざめた顔のあたし。
と、とにかくリクに探りを入れてみよう。
「それはないよ……」
リクの言動から感じるのは、女の子に対する優しさであってそれはあたしに対してじゃないってこと。
「律子がそう思うんなら、それじゃ陸人が怒った原因は一つしか残らない」
「な、なに?」
「それはだな。陸人は春樹が好きってことだ」
は?なにそれ!
「お前にキスをした春樹が許せなくて殴った。どうして俺じゃなく律子にキスをする?って考えて衝動的に春樹に手が出た。これなら納得がいく」
あのね……
どうしてそんなぶっ飛んだ思考に走る?
でも……
「それが本当だったら、春樹とリクが相思相愛ってことになる?」
「そういうことだな。お前も恋敵が男ってなんかデンジャラスだな」
面白そうにそうぬかした拓にぃはまたニタニタと笑ってビール缶を口につけた。
そんなことはないって言い切りたいけど……
確かに怪しいとこはある。
リクはあたしと春樹の仲を羨ましがることを言っていた。
あれはあたしに対しての嫉妬だったと考えてもおかしくない……
それに、春樹のこと必死で庇ってたし。
拓にぃが言ったように自分に振り向かない春樹に怒ってあたしを連れ出し、あたしと春樹の仲を疑ったリクはこれ以上あたしを春樹に近づかせないために自分の部屋に連れて行った……
そうとも考えられる。
あたし、そんなこと思いもせずにリクに友達になってって言っちゃったよ……
「えらいこっちゃ……」
「まっ頑張れ」
ビールを飲み干した拓にぃはゴロンとその場に横になった。
余裕をかましてテレビを見ながら大笑いしている後ろで青ざめた顔のあたし。
と、とにかくリクに探りを入れてみよう。