揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
食事が終わって、お母さんと洗い物をして。

すぐに、お風呂に入った。


いろいろと考え事をしながら入っていたら、何だかのぼせてしまって。

ふらふらしながら部屋に戻り、冷蔵庫から取って来たミネラルウォーターのペットボトルを開けた。


火照った体に、冷たい水がどんどんと浸みていくと。

ぼんやりとしていた頭も、次第にはっきりしてきて。


今日は、ホントにいろんな事があったな。

3人で出かけたり、大翔君とバッタリ会ったり、高崎君とつき合う事になったり……。


『つき合う』って言葉だけで、なんだかドキドキしてきた。

顔も、ちょっと熱いきがするし。


こんなんで、明日から大丈夫かなぁ?


そんな事を考えていたら、携帯から電話着信を知らせるメロディーが流れてきた。


もしかして、高崎君?


大きくなる鼓動を感じつつ、私は携帯に手を伸ばして画面を見た。


次の瞬間。

私の鼓動は、更に大きく脈を打ち出す事になった。


だって、そこに出てたのは……。


『神崎大翔』


大翔君の、名前だったから。


思いがけない出来事に、動揺しまくりで。

通話ボタンを押したくても、うまく押せない。


一体、何の電話なのっ?
< 102 / 298 >

この作品をシェア

pagetop