揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
ツーッ ツーッ……


そんな音を出す携帯を、しばらくじっと眺めていた。

迷惑…だったのかな?


最後の由佳さんの声は、今にも泣き出しそうだった。


彼氏がいるのに、俺なんかに電話されて困ってたんだろうか?


≪またね≫


っていう言葉は、付かなかった。


もう…掛けてくるなって事だよな。


すごく、胸が苦しかった。

由佳さんの事を想うと嬉しいはずなのに、今はこんなにも苦しい。


ダメ…なのかな?

俺じゃ、やっぱりダメなのかな?


諦められたら、きっと楽になれる。

そう分かっているのに、俺はどうしても由佳さんを諦められないんだ。


迷惑、掛けないから。

だから、せめて好きでいさせて下さい……。
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