揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤

chapter15

そして、その日から私は。

高崎君の彼女としてやっていこう、と心に決めた。


大翔君の事は、きっと一瞬の気の迷いだったんだと自分に言い聞かせて。


学校帰りに、小学校のグランドを覗くのもやめた。


わざと遠回りをして帰ったり。

雨の日は、どこかで時間を潰してから帰ったりして。


自分の中から大翔君の存在を消してしまえば、きっと忘れられると思うから。


高崎君の彼女でいた方が、いいに決まってるんだから……。







そして気が付くと、ゴールデンウィークがすぐそこまで迫って来ていた。
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