揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「……もう、諦めろって事なんだよね?」
私は、涙ながらに真吾にそう尋ねた。
『でも、本人の口から聞いた訳じゃないんだよね?』
電話越しに、真吾は優しくそう言ってくれる。
だけど、嫌われてるのは確かだから……。
あれから、私は意を決して大翔君に電話を掛けた。
なのに……。
≪お客様のお掛けになった番号は、相手のご都合によりお繋ぎできません≫
そんな機械的な声が流れただけだった。
もしかしなくても、これは着信拒否。
私の番号は、大翔君の電話に繋がらなくなってしまっていた。
何度掛けても、結果は同じで。
絶望的だった。
「私…大翔君に嫌な事言っちゃったし」
嫌われて着信拒否されてたとしても、それは仕方の無い事なのかもしれない。
『そんな事するような子には思えないけどな』
そりゃ、私だってそう信じたいよ。
でも、着信拒否されてるのは事実なんだから。
「大翔君に、≪私に関わるな≫みたいな事言っちゃったし。だから、着信拒否してるんだよ……」