揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
chapter21
今日は、ゴールデンウィークの最終日。
昨日の夜に大翔君からメールがきて、な、なんとデートに誘われてしまった。
というわけで、今朝は早起きして洋服選びをじっくりして……。
と思っていたら、昨夜全然眠れなくて。
予定時間の2時間後に起床してしまった。
「あぁもうっ、どうしようっっ」
さっきから、クローゼットの洋服を出しては投げ捨て、出しては投げ捨てしている私。
真吾の時は、こんなに悩まなかったのにな……。
やっぱり自分は大翔君が好きなんだ、って痛感してしまう。
その時だった。
携帯が、電話着信を知らせる音楽を鳴らし始めた。
慌てて時計を見ると、午前11時。
大翔君との約束は、駅に1時になっている。
何かあったかな……?
そう思って携帯を手にすると。
ディスプレイに表示されていたのは、大翔君ではなく諒斗だった。
諒斗!?
もっぱら絵文字無しのメールが多い諒斗が電話を掛けてくるのは、ホントに珍しい事だった。
あっ、もしかして……。
ふと、心当たりを思い付いた。
諒斗が電話を掛けてくるぐらいの用事っていったら、真吾の事かもしれない。
「も、もしもし?」
恐る恐る、電話に出てみる。
だって、きっと諒斗の事だから……。
『俺だけど』
案の定、ぶっきらぼうな口ぶりで。
怒っているのが、目に見えるように分かる。
アイツは、喜怒哀楽が誰よりもはっきりしてるから。
「ご、ごきげんよう……?」
『機嫌いい声に聞こえるか?』
や、やっぱり……。
絶対、真吾と別れた事を怒ってるんだよ。
俺の友達を振りやがって!って感じで……。
昨日の夜に大翔君からメールがきて、な、なんとデートに誘われてしまった。
というわけで、今朝は早起きして洋服選びをじっくりして……。
と思っていたら、昨夜全然眠れなくて。
予定時間の2時間後に起床してしまった。
「あぁもうっ、どうしようっっ」
さっきから、クローゼットの洋服を出しては投げ捨て、出しては投げ捨てしている私。
真吾の時は、こんなに悩まなかったのにな……。
やっぱり自分は大翔君が好きなんだ、って痛感してしまう。
その時だった。
携帯が、電話着信を知らせる音楽を鳴らし始めた。
慌てて時計を見ると、午前11時。
大翔君との約束は、駅に1時になっている。
何かあったかな……?
そう思って携帯を手にすると。
ディスプレイに表示されていたのは、大翔君ではなく諒斗だった。
諒斗!?
もっぱら絵文字無しのメールが多い諒斗が電話を掛けてくるのは、ホントに珍しい事だった。
あっ、もしかして……。
ふと、心当たりを思い付いた。
諒斗が電話を掛けてくるぐらいの用事っていったら、真吾の事かもしれない。
「も、もしもし?」
恐る恐る、電話に出てみる。
だって、きっと諒斗の事だから……。
『俺だけど』
案の定、ぶっきらぼうな口ぶりで。
怒っているのが、目に見えるように分かる。
アイツは、喜怒哀楽が誰よりもはっきりしてるから。
「ご、ごきげんよう……?」
『機嫌いい声に聞こえるか?』
や、やっぱり……。
絶対、真吾と別れた事を怒ってるんだよ。
俺の友達を振りやがって!って感じで……。