揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「優しくするから」
その怯えを勘違いした俺は、安心させるようにそう言ってから。
右手を…彼女の足の付け根にもっていった。
「い…や……」
初めは、小さくてシャワーの音にかき消されそうな声だった。
「嫌……」
俺の手の動きに比例して、大きくなる拒絶の声。
「由佳……?」
そう、尋ねた瞬間だった。
「嫌っっっ!」
珍しく大きな声を出し、彼女は力の限り俺の体を突き飛ばしてきた。
「……?」
不意をつかれた俺は、浴室の床に倒れこんでしまい。
ちょうど出しっぱなしになっていたシャワーの下に手をついて、体を支えた。
上から降ってくる温かいお湯に頭から濡れつつ、俺は由佳を見上げていた。
彼女は、自分自身を両手で抱きしめながら体を震わせている。
その顔は…すっかり怯えきっていて。
全身で、俺を拒絶するオーラを出している。
「……ごめん」
早急過ぎたと、反省した。
そして、俺がゆっくり立ち上がると。
弾かれるように、彼女は遠くへと離れて行ってしまった。
「由佳……」
この前の時と反応が違い過ぎて、俺は正直戸惑っていた。
こんなに嫌がられるとは、思ってもみなくて。
「ごめん、もうしないから……」
そう言って手を差し伸べるものの、彼女は震えるように首を横に振っている。
嫌われた……。
そう、自覚せざるを得なかった。
その怯えを勘違いした俺は、安心させるようにそう言ってから。
右手を…彼女の足の付け根にもっていった。
「い…や……」
初めは、小さくてシャワーの音にかき消されそうな声だった。
「嫌……」
俺の手の動きに比例して、大きくなる拒絶の声。
「由佳……?」
そう、尋ねた瞬間だった。
「嫌っっっ!」
珍しく大きな声を出し、彼女は力の限り俺の体を突き飛ばしてきた。
「……?」
不意をつかれた俺は、浴室の床に倒れこんでしまい。
ちょうど出しっぱなしになっていたシャワーの下に手をついて、体を支えた。
上から降ってくる温かいお湯に頭から濡れつつ、俺は由佳を見上げていた。
彼女は、自分自身を両手で抱きしめながら体を震わせている。
その顔は…すっかり怯えきっていて。
全身で、俺を拒絶するオーラを出している。
「……ごめん」
早急過ぎたと、反省した。
そして、俺がゆっくり立ち上がると。
弾かれるように、彼女は遠くへと離れて行ってしまった。
「由佳……」
この前の時と反応が違い過ぎて、俺は正直戸惑っていた。
こんなに嫌がられるとは、思ってもみなくて。
「ごめん、もうしないから……」
そう言って手を差し伸べるものの、彼女は震えるように首を横に振っている。
嫌われた……。
そう、自覚せざるを得なかった。