揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
何か言いたげな顔で、彼はこっちを見ていた。
手で覆っていた私の顔を、じっと見据えてくる。
「な、何で開けるのっ!?」
我に返り、私は咄嗟に胸と下を手で覆い隠した。
でも手で隠せる範囲なんて、たかが知れている。
痣を全て隠す事はできない……。
だけど彼は、服を着たまま浴室に足を踏み入れて来て。
近付こうとしてくる彼から離れようと。
出しっぱなしのシャワーをそのままに、私は一歩ずつ後ろに下がって行った。
「何で…泣いてるの?」
「えっ?泣いて…ないよ」
泣き声を聞かれてしまっていたようで、慌てて私は誤魔化した。
泣いている理由なんて…言えるはずがない。
「俺の…せい?」
「ち、違うよっ」
「じゃあ、何で泣いてるの?遅れて来た事と関係あるの?」
関係、大アリだよ。
だけど、言えるわけがない。
「何にも…ないよ」
目を合わせづらくて、思わず逸らしてしまった。
これじゃあ“関係ある”って言ってるようなもんだって、分かってるけど。
否定するしかないじゃない。
けれど、彼はこんなんじゃ納得してくれなくて。
「俺の事、信用できない?」
「違う…の」
どう答えれば、これ以上問いただして来ないのだろうか?
ホントに、困っていた。
だけど、彼はそんな私をいきなり抱きしめてきて。
手で覆っていた私の顔を、じっと見据えてくる。
「な、何で開けるのっ!?」
我に返り、私は咄嗟に胸と下を手で覆い隠した。
でも手で隠せる範囲なんて、たかが知れている。
痣を全て隠す事はできない……。
だけど彼は、服を着たまま浴室に足を踏み入れて来て。
近付こうとしてくる彼から離れようと。
出しっぱなしのシャワーをそのままに、私は一歩ずつ後ろに下がって行った。
「何で…泣いてるの?」
「えっ?泣いて…ないよ」
泣き声を聞かれてしまっていたようで、慌てて私は誤魔化した。
泣いている理由なんて…言えるはずがない。
「俺の…せい?」
「ち、違うよっ」
「じゃあ、何で泣いてるの?遅れて来た事と関係あるの?」
関係、大アリだよ。
だけど、言えるわけがない。
「何にも…ないよ」
目を合わせづらくて、思わず逸らしてしまった。
これじゃあ“関係ある”って言ってるようなもんだって、分かってるけど。
否定するしかないじゃない。
けれど、彼はこんなんじゃ納得してくれなくて。
「俺の事、信用できない?」
「違う…の」
どう答えれば、これ以上問いただして来ないのだろうか?
ホントに、困っていた。
だけど、彼はそんな私をいきなり抱きしめてきて。