揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
元彼?

それとも、俺の知らない奴?


気にし始めたら、居ても立ってもいられなくなる。


俺の頭の中は、一瞬にしてその疑問で埋め尽くされてしまって。

とてもじゃないけど、まどかさんを抱く気分なんかになれなかった。


「ひろ…と?」


急に動きを止めた俺を、まどかさんは不思議そうに見上げてくる。


「ごめん……。もう、寝るわ」


とりあえず、彼女の上に覆い被さっていた体をどける。

そんな俺に驚き、まどかさんは慌てて体を起してきた。


「どうしたの?急に」


不安げで、それでいて不満げな。

そんな彼女の表情に気付いてはいるものの、これ以上続ける気分にはどうしてもなれなくて。


「ちょっと、部活きつかったから……」


そんな理由じゃ納得しないって分かりつつ。

俺は、脱いだTシャツをもう一度着直した。


「そんなっ、嫌よ。最後まで、お願い」


そう言って俺の右手を取ると、彼女は自分の左胸にあててきた。


きっと、世間一般で言う魅力的な体なんだと思う。

胸はかなり大きい方だし、腰のくびれとかお尻の感じとかも男の目を惹くに違いない。


だけど、俺がドキドキするのは…由佳だけだから。


由佳の容姿・声・仕草、そして…裸。

すごく興奮して、昨日は実際ヤバかった。
< 248 / 298 >

この作品をシェア

pagetop