揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
chapter33
5月とはいえ、かなり日も長くなってきている。
部活帰り。
もうすぐ6時になるけれど、まだまだ練習できそうなぐらいの明るさで。
おかげで、人の顔もはっきり見える。
駅の改札出口の前。
ランドセルを右肩に掛けている俺は、明らかに場違いで。
とりあえず、制帽はランドセルの中にしまっておいた。
そのうち下り列車が駅に止まり。
たくさんの乗客を吐き出すと、また行ってしまった。
駅の改札は、ここしかない。
だから電車に乗っていれば、必然的にここを通るわけで。
彼も…例外じゃなかった。
「……よっ」
予想外の俺の姿に、一瞬驚いた様子だったけれど。
すぐに、例の調子に戻って軽く手を上げてきた。
「どうも」
それに対して、頭を軽く下げて答える。
初めて見る、制服姿。
これが、由佳と同じ学校の男子の制服なんだ。
「そのうち、来るんじゃねぇかと思ってたよ」
そう言って、諒斗は苦笑いを浮かべた。
部活帰り。
もうすぐ6時になるけれど、まだまだ練習できそうなぐらいの明るさで。
おかげで、人の顔もはっきり見える。
駅の改札出口の前。
ランドセルを右肩に掛けている俺は、明らかに場違いで。
とりあえず、制帽はランドセルの中にしまっておいた。
そのうち下り列車が駅に止まり。
たくさんの乗客を吐き出すと、また行ってしまった。
駅の改札は、ここしかない。
だから電車に乗っていれば、必然的にここを通るわけで。
彼も…例外じゃなかった。
「……よっ」
予想外の俺の姿に、一瞬驚いた様子だったけれど。
すぐに、例の調子に戻って軽く手を上げてきた。
「どうも」
それに対して、頭を軽く下げて答える。
初めて見る、制服姿。
これが、由佳と同じ学校の男子の制服なんだ。
「そのうち、来るんじゃねぇかと思ってたよ」
そう言って、諒斗は苦笑いを浮かべた。