揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「ホントは土日デートしたいとこなんだけど、市の公式戦が始まるんだ。土曜の試合に勝ったら、日曜の決勝リーグに進めるから」
彼の言葉を聞きながら、私は身支度を整えていた。
つき合いだして最初の週末は、もう明後日に迫っていて。
デートは…しばらくお預けかな?
「土曜日、わざと負けよっか?」
彼らしくない、言葉。
本心じゃなくて、私の反応を…試してる?
「そういうの、大翔君が一番嫌なんじゃないの?」
八百長試合。
勝負にも野球の世界にも厳しい彼では、それはあり得ない話。
……な事に、早く気付くべきだった。
「ほら、脱いで」
「へ?な、何…あぁっっ!!」
「もっとシたかったんなら、早く言ってよ?」
笑顔でそんな意地悪を言う彼の策略に、まんまとハマってしまったらしい。
『大翔君』って言っちゃったよ、私……。
「せっかく、着たとこなのにね」
そう言ってニヤニヤしながら私を見ている彼は、完璧Sなんじゃないかと思ってしまう。
「つ、次からにしてっ?」
「ルールでしょ?」
「ホントにっっ?」
「ホント」
「……」
「……ほら、早く」
そう言って急かす彼に、頬を膨らませてとりあえず抵抗して見せる。
彼の言葉を聞きながら、私は身支度を整えていた。
つき合いだして最初の週末は、もう明後日に迫っていて。
デートは…しばらくお預けかな?
「土曜日、わざと負けよっか?」
彼らしくない、言葉。
本心じゃなくて、私の反応を…試してる?
「そういうの、大翔君が一番嫌なんじゃないの?」
八百長試合。
勝負にも野球の世界にも厳しい彼では、それはあり得ない話。
……な事に、早く気付くべきだった。
「ほら、脱いで」
「へ?な、何…あぁっっ!!」
「もっとシたかったんなら、早く言ってよ?」
笑顔でそんな意地悪を言う彼の策略に、まんまとハマってしまったらしい。
『大翔君』って言っちゃったよ、私……。
「せっかく、着たとこなのにね」
そう言ってニヤニヤしながら私を見ている彼は、完璧Sなんじゃないかと思ってしまう。
「つ、次からにしてっ?」
「ルールでしょ?」
「ホントにっっ?」
「ホント」
「……」
「……ほら、早く」
そう言って急かす彼に、頬を膨らませてとりあえず抵抗して見せる。