揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「じゃあ、最初だからオマケしてあげるよ。その代わり、明後日の試合…応援しに来て?」
私の抵抗が効いたのか、彼はそう言って私の膨らんだ右頬を指でつついた。
「観に行っていいの?」
久しぶりの、彼の試合。
4月の初めの練習試合以来かな?
「うちの学校でやるし。今度は、携帯なくさないでよ?」
そう言って、彼は優しく笑った。
そういえば、あの時に私が携帯をなくして…彼が探してくれたんだった。
「そんな、何度もなくさないからっ」
でも、あの時なくしてなかったら。
こうして、彼と一緒にいられなかったかもしれなくて。
そう考えると、人生って何が起こるか分からなくてホント面白い。
「今度は、ちゃんと最初から見ててね」
「えっ?知って…たの?遅れて観に行ったの」
諒斗達のバスケの試合と重なったから、終わる直前に着いた私。
大翔君の打席の前に着いたけど、彼の出番は最後なくなってしまったんだっけ。
「初めて会った時から、ずっと見てたよ」
すぐそばにある彼の双眸が、真っ直ぐに私を捕えている。
その表情があまりにも真剣で、私の胸はドキドキせずにはいられなかった。
私と…同じだったんだね。
あの始業式の日の出会いから、私達はお互いに想い合っていたのに。
随分と遠回りをしてしまってたんだ。
「私もだよ。あの時から、ずっと見てたんだよっ」
「……誰を?」
「大翔をっ!」
今度は、騙されない。
ちゃんと彼の名を呼んだ私に優しい笑顔を見せると、
「これからも、俺だけを見てて」
そう言って、彼は唇を重ねてきた。
舌で私の口内を舐めつくされると、体の力が自然と抜けていって。
溶けてしまいそうな甘いキスがあるという事を、私は今日彼に教わった。
まだまだ、彼に教わる事はたくさんありそうだ……。
私の抵抗が効いたのか、彼はそう言って私の膨らんだ右頬を指でつついた。
「観に行っていいの?」
久しぶりの、彼の試合。
4月の初めの練習試合以来かな?
「うちの学校でやるし。今度は、携帯なくさないでよ?」
そう言って、彼は優しく笑った。
そういえば、あの時に私が携帯をなくして…彼が探してくれたんだった。
「そんな、何度もなくさないからっ」
でも、あの時なくしてなかったら。
こうして、彼と一緒にいられなかったかもしれなくて。
そう考えると、人生って何が起こるか分からなくてホント面白い。
「今度は、ちゃんと最初から見ててね」
「えっ?知って…たの?遅れて観に行ったの」
諒斗達のバスケの試合と重なったから、終わる直前に着いた私。
大翔君の打席の前に着いたけど、彼の出番は最後なくなってしまったんだっけ。
「初めて会った時から、ずっと見てたよ」
すぐそばにある彼の双眸が、真っ直ぐに私を捕えている。
その表情があまりにも真剣で、私の胸はドキドキせずにはいられなかった。
私と…同じだったんだね。
あの始業式の日の出会いから、私達はお互いに想い合っていたのに。
随分と遠回りをしてしまってたんだ。
「私もだよ。あの時から、ずっと見てたんだよっ」
「……誰を?」
「大翔をっ!」
今度は、騙されない。
ちゃんと彼の名を呼んだ私に優しい笑顔を見せると、
「これからも、俺だけを見てて」
そう言って、彼は唇を重ねてきた。
舌で私の口内を舐めつくされると、体の力が自然と抜けていって。
溶けてしまいそうな甘いキスがあるという事を、私は今日彼に教わった。
まだまだ、彼に教わる事はたくさんありそうだ……。