揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「見せてやろうよ?昨日アイツの部屋で何してたのかさ」


耳元で囁いたかと思うと、さりげなくブラをずらして。

そのまま胸を直に触ってきた。


「やっ…んんっ、ダメ…だって」


体中が、だんだんと変な感覚に襲われていく。

やめさせなきゃいけないって思いつつ、うまく力が入らない。


「姉ちゃんっ?俺がうまく誤魔化しとくから、大翔を俺の部屋に行かせといてっ」


「わっ、分かったっ」


克也の声はさっきより近くから聞こえてきて、かなり焦った。


もしかして、今の声…聞かれちゃった?


そう思ったらかなり恥ずかしくなってきて、心臓がドキドキしてきた。

だけど階段を下りる音がしてたから、たぶん大丈夫…かな?


「危なかったね?」


私の胸に手を当てたまま、彼はじっとこっちを見ている。


「だ、誰のせいなのよっっ?」


「え?だって、由佳が誘ってきたんじゃん」


違うって分かってるくせに、この知能犯はあくまでも私のせいにしてくる。


「誘ってないってばっ。ほらっ、早く克の部屋に行かないとっっ」


胸を触る彼の手を外し、私は慌ててブラを直した。


「明日、応援に来てくれるんだよね?」


急いでベッドにキャミを取りに行くと、彼は心配そうにそう尋ねてきた。


「うん、もちろん行くよ」


キャミを付け直し、そう答える。


「試合は1時からだから。もし、明日ホームラン打ったらご褒美くれる?」


「ご褒美?」


「今日の続き…ヤらせて?」


小さい子がおねだりする様に可愛く言われても。

おねだりしてるモノは、全然可愛くないんだけど……。
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