揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
でも…会えちゃった。

雨で、今日はもう見れないだろうって思ってたのに。


大翔君に初めて声を掛けられた、この場所。

今でも、その時の事が鮮明に思い出せる。


ユニフォームじゃない私服姿にドキドキしたし、初めて声を聞いた。


思っていたより、少し高い声。

声変わり前の、小学生って感じで。


もっと…声聞きたかったな。


つい、そう思ってしまう。


姿を見れるだけでいいって思ってたのに。

会えたら、今度は声が聞きたくなって、話をしたくなって。


どんどん、欲張りになっていく。

キリがないくらい、もっと先を求めてしまう。


やっぱり…私は、大翔君に恋してるらしい。
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