揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「ほら、ここなら2人でもゆったり入れるよ」


そう言って見せられた浴室は、ホントに広くて。

湯船も変わった形をしていた。


お風呂というより、子供用の浅いプールって感じ?


「いや、2人で入らなくても……。お先に、どうぞ」


部屋は薄暗いのに、浴室はなぜだか電気が明るくて。

こんな所に2人で入ったら、全部丸見えじゃん。


「一緒に入ろうよ?どうせその後に体見るんだから、いいじゃん」


「いや、全然よくないしっ」


「俺とじゃ…嫌なんだ?」


急に口調が変わって、何だか拗ねたような顔になってしまって。

ふと、彼が私より5つも下なんだって事を思い出させられた。


「そんなっ。そのっ、嫌とかじゃないんだけど、恥ずかしくって……」


「今日も、俺に無理矢理連れてこられたんだよね?ホントは、来たくなかったのに」


「ち、違うよっ。無理矢理じゃないしっ。私も来たかったから……」


そこまで言って、私は驚いて言葉を止めてしまった。


だって、今にも泣きそうだった大翔君が。

こっちを見ながらニヤニヤ笑ってるんだもん。


また、騙された……。


「ふーん、由佳も来たかったんだ?ヤラシイなぁ」


そう言うと、いきなり私のスカートのホックに手を掛けてきて。


「う、嘘つきっっ」


パサッとスカートを脱衣所の床に落とすと。

今度はキャミに手を掛けてきて、一気に脱がせてしまった。


昨日と一緒で、上下とも下着だけになってしまった私。


「別に、嘘つきじゃないよ。本音を言ったつもりだけど?」


胸を隠していた私の両腕をそっと外すと。

そのまま後ろに手を回して、ブラのホックを簡単に外してしまった。


「恥ずかしいなら、今度は由佳が俺の服脱がす?そしたら、おあいこだよね?」


「ど、どこがおあいこなのよっ。私、先に中に入ってるからっっ」


慌てて残った下着を脱ぎ、スカートの下にさっと潜り込ませると。

急いで浴室に入って、勢いよくドアを閉めた。
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