揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
浴室に入ったはいいけど、どうしていいのか分からなくて落ち着かない。


とりあえず、掛け湯をして湯船に浸かった。


「お湯、どう?熱くない?」


ドアの向こうから聞こえる、彼の声。


「だ、大丈夫っ」


それだけ答えると。

すりガラスの向こうで服を脱いでいる彼の姿が、なんとなく見えた。


彼も全部裸なのかと思うと、恥ずかしさが余計に募ってくる。


「お待たせ」


ガチャッとドアを開けて入ってきた彼を、直視することができず。

私は、ドアに背を向けるように体の向きを慌てて変えた。


「恥ずかしがらなくてもいいのに」


掛け湯をする音が聞こえたと思ったら、次の瞬間にお湯の嵩がちょっと増えた。

水面が揺れているし、彼が湯船に浸かったのは確かだと思う。


「由佳」


そう声がしたかと思うと、いきなり背後から体を抱きしめられた。


「きゃっ」


もちろん、その腕は私の胸にも触れているわけで。


「はぁんっ……」


ゆっくりと、彼は両方の手で私の胸を揉み始めた。

咄嗟に声を我慢できるわけもなく、私のヤラシイ声が浴室内に響く。


「お風呂の中だと、気持ちいい?」


私の背中にピッタリと体を押し付けてきながら、彼はまた右の耳元で囁いてくる。

お風呂場っていう場所が、余計に私の体を感じやすくさせているのかもしれない。


「やぁんっ……」


彼の指が私の胸の先端を弄り始めると、ますます声は我慢できなくて。

悶える私の体を、彼はがっしりと抱きしめてきた。
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