揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
「そういや由佳、明日って暇?」
思い出したように、諒斗がそう言った。
明日は、土曜日。
別に予定はなかったはず。
「たぶん暇だよ。何で?」
「明日さ、うちの学校で練習試合あんだよ。良かったら見に来ねぇ?」
「バスケの?諒斗も出るの?」
「俺もだけど、真吾(しんご)…高崎が出るからさ、観に来てやれよ」
そういう事か……。
高崎君、別に嫌いじゃないんだけど。
友達以上にはなれないような気がするんだ。
「あのさ、諒斗……」
観に行ったら、変に期待させちゃうかも。
そう思ったら、やっぱり行かない方がいい気がしてきて。
でも……。
「友達なら、応援に来てもおかしくないだろ?」
先に、そう言われてしまった。
まるで、私の心を読んでいたかのように。
「……あ、沙希は?」
縋るように、沙希の背中をつついてみる。
振り向いた彼女は話を聞いていたらしく、
「私、明日バイト入ってるし」
と、即答されてしまった。
一人で行くのかぁ……。
そう考えると、少し気が重い。
「2年でレギュラー張ってんの、俺らだけなんだぜ。せっかくだから、来いよ」
何で、そんな命令口調なんだろうか。
ムカツクんだけど、断る理由が見つからない。
結局、練習試合を観に行くことになってしまった……。
思い出したように、諒斗がそう言った。
明日は、土曜日。
別に予定はなかったはず。
「たぶん暇だよ。何で?」
「明日さ、うちの学校で練習試合あんだよ。良かったら見に来ねぇ?」
「バスケの?諒斗も出るの?」
「俺もだけど、真吾(しんご)…高崎が出るからさ、観に来てやれよ」
そういう事か……。
高崎君、別に嫌いじゃないんだけど。
友達以上にはなれないような気がするんだ。
「あのさ、諒斗……」
観に行ったら、変に期待させちゃうかも。
そう思ったら、やっぱり行かない方がいい気がしてきて。
でも……。
「友達なら、応援に来てもおかしくないだろ?」
先に、そう言われてしまった。
まるで、私の心を読んでいたかのように。
「……あ、沙希は?」
縋るように、沙希の背中をつついてみる。
振り向いた彼女は話を聞いていたらしく、
「私、明日バイト入ってるし」
と、即答されてしまった。
一人で行くのかぁ……。
そう考えると、少し気が重い。
「2年でレギュラー張ってんの、俺らだけなんだぜ。せっかくだから、来いよ」
何で、そんな命令口調なんだろうか。
ムカツクんだけど、断る理由が見つからない。
結局、練習試合を観に行くことになってしまった……。