揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊤
chapter4
「今日、練習試合だから」
次の日の朝。
8時過ぎに下に降りて行くと、先に朝食を食べていた克也がいきなりそう言ってきて。
「……だから、何?」
突然の事でどう答えていいか分からず、そんな憎まれ口を叩いてしまった。
「いや、昨日言い忘れててさ。ほら、試合だったら堂々と見れんじゃん」
克也なりに、気を使ってるのかもしれない。
昨日『帰れ』って私に言った事を気にしてるのかも。
意外とかわいいとこあるじゃん。
「別に…見たい訳じゃないし。学校帰りにたまたま通るから、のぞ…見学してるだけだよ」
素直に喜べない自分がもどかしかった。
純粋に弟の活躍を見るだけだったら、私はきっと何のためらいもなく試合に行くって答えるはず。
だけど、私の目的は別にあるから……。
後ろめたいだけに、素直に『行きたい』って言い出せない。
「お父さん達も応援に行くぞ?由佳も一緒にどうだ?」
テレビのニュースに目を向けていたお父さんが、助け船を出してくれた。
土曜で仕事が休みだから、お父さんも行くらしい。
もちろん、お母さんも行くだろうし。
「まぁ…お父さんがそこまで言うなら、行ってもいいけど」
あくまでも、誘われたからってトコを強調して答える。
お父さん、ナイスっ。
次の日の朝。
8時過ぎに下に降りて行くと、先に朝食を食べていた克也がいきなりそう言ってきて。
「……だから、何?」
突然の事でどう答えていいか分からず、そんな憎まれ口を叩いてしまった。
「いや、昨日言い忘れててさ。ほら、試合だったら堂々と見れんじゃん」
克也なりに、気を使ってるのかもしれない。
昨日『帰れ』って私に言った事を気にしてるのかも。
意外とかわいいとこあるじゃん。
「別に…見たい訳じゃないし。学校帰りにたまたま通るから、のぞ…見学してるだけだよ」
素直に喜べない自分がもどかしかった。
純粋に弟の活躍を見るだけだったら、私はきっと何のためらいもなく試合に行くって答えるはず。
だけど、私の目的は別にあるから……。
後ろめたいだけに、素直に『行きたい』って言い出せない。
「お父さん達も応援に行くぞ?由佳も一緒にどうだ?」
テレビのニュースに目を向けていたお父さんが、助け船を出してくれた。
土曜で仕事が休みだから、お父さんも行くらしい。
もちろん、お母さんも行くだろうし。
「まぁ…お父さんがそこまで言うなら、行ってもいいけど」
あくまでも、誘われたからってトコを強調して答える。
お父さん、ナイスっ。